五十肩の原因は肩じゃない?根本改善法と夜間痛対策
最近、なぜか四十肩、五十肩の患者さんがすごく増えているので今回は五十肩について書いていきたいと思います。
四十肩、五十肩は正式には肩関節周囲炎と言います。
主な症状は腕が上がらない、背中に手が回らない、強い夜間痛で寝れない、などの症状がでてきます。
40代で起きれば四十肩、50代で起きれば五十肩といい起きる年齢で呼び名が変わるだけで症状は一緒です。
五十肩の原因と“なりやすい人”の3つの特徴
五十肩の原因はまだはっきりと特定されてませんが、肩関節の血流の悪さ、肩関節の使い過ぎ、姿勢の悪さなどいろいろな要因が重なって起きると言われてます。
私も今までたくさんの五十肩の患者さんを見てきましたが、五十肩患者さんの特徴として
- 猫背で巻き肩
- 背骨の柔軟性がない
- 骨盤が歪んで股関節が非常に硬い
といった方が本当に多いです。
先日、YouTubeですごく有名な整体の先生の五十肩に関する動画を見ていたのですが、その先生もまず背骨が固くなり、骨盤が歪み、それから五十肩になっていくとおっしゃってました。
肩だけじゃない!五十肩の根本改善に必要な治療とは
病院などで五十肩の治療となると肩に超音波などの電気治療をしたり温熱療法したり肩周辺のマッサージや運動療法などになると思います。
ただ先ほど述べたように五十肩の患者さんは猫背で骨盤が歪んでることが非常に多いです。もちろん患部である肩そのものにも治療は必要ですが、先に骨盤を整え、股関節の動きをよくして、背骨の動きをよくする治療をしてから肩を治療するべきだと私は思います。
また肘より下の前腕の筋肉を緩めていくことも重要です。
五十肩の治療は非常に長期にわたります。腰痛などは1回2回の治療で劇的によくなることも多いですが、五十肩は長い期間をかけて少しずつ改善していきます。
病院や整体院に通いながら自分でもエクササイズなどをして治していく努力が必要です。
つらい夜間痛で眠れないときの対処法【すぐに試せる工夫】
五十肩でつらい症状の一つがこの夜間痛です。寝返りをうつと痛みで目が覚める、寝返りをしなくてもただ寝てるだけで痛いなど本当につらい症状です。夜間痛は肩への血流が悪くなることにより起こるそうです。
夜間痛の対処法としては
- 痛いほうの肩が上になるように横向きで寝る。
- 鎮痛消炎剤を飲む。
- 肩を温めて血行をよくする
などが挙げられます。
あと肘の下にバスタオルなどを畳んでおいて肘を肩よりも高くして寝るとすごく楽に寝れます。
ただ寝返りをしたり寝る姿勢も変わるのでずっと肘の下にバスタオルがあるとは限りません。
何かいい方法ないかなあと思いYouTubeで夜間痛に関する動画をみていたらダイソーなどで売っている腕にはめる枕をつけたり、子供用のプールでつかう腕に装着する浮き輪を使う方法を勧めている先生がいらっしゃいました。
私も夜間痛で寝れない患者さんにはこの方法を教えるようにしています。
焦らず、諦めずに。五十肩を乗り越えるために
五十肩は長期間の治療が必要ですし自分でエクサイズをしたり努力も必要です。長い人は完治までに1年以上かかります。
ただ正しい治療をうけて正しいエクササイズをすることで完治までの期間を短くすることができます。
あまり焦らずでも根気よく完治に向けて頑張ってください。
当院にもたくさん五十肩の患者さんが来られてますので、五十肩でお悩みの方は是非ご相談ください。